「演劇の公演を打つことが決まった。チケット販売はどこに頼むのが正解だろう?」
チケットぴあ・イープラスといった大手プレイガイドから、カンフェティ・CoRich のような演劇に強い専門サービス、そして自社サイトとして完結する ACTぴっとStage+ まで、選択肢は多岐にわたります。

本記事は、まず「演劇の公演運営に必要な機能が載るかどうか」で主要 5 サービスを並べ、 そのうえで手数料を「主催者が払う分 / 購入者が払う分 / 初期・公演登録料 / 最低手数料」の 4 軸に分けて比較します。 料金から入ると見落としやすいのですが、キャスト別の集計・当日精算・関係者の取り置き・物販の同時販売といった 演劇では当たり前の運用が、そもそも機能として無いサービスは少なくありません。 数値はすべて各社公式サイトを出典に、取得日つきで載せています。

本記事の情報について

掲載している数値は、当社も他社も 2026 年 9 月 12 日に各社公式サイトで確認したものです。 出典URLは「出典と取得日」にまとめています。第三者の比較メディアに載っている数値は使っていません。 各社の最新仕様・料金は公式サイトを必ずご確認ください。

ACTぴっとStage+ は、キャスト別販売・分配・当日精算・物販の同時販売まで、演劇の公演運営に必要な機能を標準で備えています。公演登録料・月額 0 円、主催者の手数料負担も 0 円。機能と料金を見る →

まず、演劇の公演運営に必要な機能で比べる

チケット販売サービスの比較は手数料の話から始まりがちですが、 演劇の公演では「その運用ができるかどうか」で先に候補が絞られます。 キャストごとの販売枚数を数える。当日精算の客を受け付ける。関係者に取り置きを出す。 公演によっては物販も配信も同じ導線で売る。これらは演劇では当たり前ですが、 汎用のチケットサービスには機能として用意されていないことが多い領域です。

そこで、料金よりも先に「演劇の現場で要る機能」で並べます。

演劇の現場で要る機能 チケットぴあ イープラス カンフェティ CoRich ACTぴっとStage+
出演者別・窓口別の
販売集計
記載なし 記載なし ○
委託販売の
有料オプション
○
V2 の
「取扱窓口別」
◎
標準・追加費用なし。
同一URLで枠管理
当日精算・現金での受付 記載なし 記載なし ○
専用の
予約フォーム
○ ◎
前売と同じ
公演内で併用
関係者・招待の
取り置き(0円券)
記載なし ×
1,000円以上から
と公式に明記
△ △ ◎
0円券・
有料招待URL
会員登録なしで
購入できる
× × × × ◎
全決済で。メール
アドレスだけで完結
購入者の連絡先を
主催者が受け取れる
記載なし ×
公式に
提供しないと明記
○
有料オプション+
購入者の同意が条件
○
顧客管理が
標準・無料
◎
標準。CSVで
取り出せる
グッズ・物販の
オンライン事前販売
(チケットと同じ画面で)
× × × ×
公式の「物販対応」は
当日会場でのキャッシュレス
決済
◎
ECサイトのように
システム上で販売。
販売期間設定・
受取スキャナーも
配信チケット 記載なし ○
別サービス
(Streaming+)
○
別サービス
○
アーカイブ配信
◎
同じ公演の中で。
同時視聴の端末制限も
公式リセール ○ ○ △
委託販売のみ
× ◎
標準・追加費用なし
チケット分配
(同行者へ渡す)
△ △ 記載なし △ ◎
標準・追加費用なし
FC・キャスト限定の
先行販売
記載なし ○
上位プランのみ
○ × ◎
券種ごとに公開範囲を
5段階で設定
全通チケット
(通し券)
記載なし 記載なし 記載なし × ◎
条件付きチケット
(行政の補助事業)
× × × × ◎
文化庁の事業に
プリセット対応
手数料の負担割合を
配分できる
記載なし 記載なし △
主催者負担分を購入者へ
加算、またはその逆。
割合の指定は記載なし
△
最初の公演設定で
どちらが負担するかを
選ぶ
◎
公演ごとに
0.5%刻みで任意の割合に
スライダーで配分
入金サイクルを
選べる
記載なし 記載なし △
有料で前倒し
×
公演終了後5日で固定
◎
月次/公演ごと
初期費用・
公演登録料
指定席は
10,000円(税抜)
5,000〜
10,000円(税抜)
無料 10,000円(税別)
/1公演
0 円

※ × は、各社の公式サイトの記載、または各社へ直接確認した結果、対応していないと判断したものです。 「記載なし」は、公式サイトで記載を見つけられず、確認も取れていない項目です。非対応という意味ではありません。 いずれも仕様は変わりますので、必要な機能は各社へ直接ご確認ください。 記号の基準は後述のとおりです。確認日は 2026 年 9 月 12 日、出典は「出典と取得日」にまとめています。 記載に誤りを見つけられた場合はお問い合わせからお知らせください。確認のうえ訂正します。

演劇に強い専門サービスは、キャスト別の集計・当日精算・関係者の取り置きといった機能を持っています。 ただし公式の記載を読むと、有料オプションの加算・別サービスとして契約・委託販売を選んだ場合のみ、といった条件が付くことが多い領域です。 ACTぴっとStage+ は、表にある機能をすべて追加費用なしの標準機能として、ひとつの公演の中で使えるようにしています。 機能の一覧と画面を見る →

「○○対応」と書かれていても、中身は分かれます

各社の機能一覧を読むときに、いちばん誤解が起きやすいところです。 同じ言葉でも、指しているものがサービスによって違います。契約前に必ず確認してください。

機能一覧は「できる/できない」で書かれますが、実際に効いてくるのは 「追加費用なしでできるか」「ひとつの公演の中で完結するか」です。 ACTぴっとStage+ は、上の表にある機能をすべて標準機能として、同じ公演の中で使えるようにしています。 機能の一覧と実際の画面を見る →

演劇・舞台向けチケット販売システムの 4 つの選択肢

演劇・舞台のチケット販売手段は、大きく次の 4 タイプに分かれます。

タイプ 特徴 代表的なサービス
大手プレイガイド型 全国規模の集客力、店頭発券あり、システム利用料が高め チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット
演劇特化型 演劇主催者向け機能、コミュニティ集客、業界での認知度 カンフェティ、CoRich
汎用イベント型 あらゆるジャンルに対応、低価格・セルフサーブ Peatix、Pass Market
自社販売特化型 主催者の自社サイトとして使える、ファン関係性を直接構築 ACTぴっとStage+

それぞれ得意分野が異なるため、「どれが優れているか」ではなく、「自分の公演に何が必要か」で選ぶ視点が重要です。

比較で必ず見るべき 6 軸

公演主催者の方が見るべき評価軸は、次の 6 つに集約できます。

① 料金構造

固定費(月額 / 公演登録料)・変動費(販売手数料 / 決済手数料)・隠れコスト(発券手数料 / 振込手数料)の 3 層で確認します。 月額無料を謳っていても変動費が高いケースもあるため、「1 公演あたり総コスト」で計算するのが現実的です。

② 機能

特に演劇では キャスト別販売と分配機能の有無で運用負荷が大きく変わります。

③ 集客力

大手プレイガイドはサービス自体の集客力がありますが、その分手数料も高め。一方、自社販売型は集客は主催者自身の SNS・チラシ・キャスト経由が中心になります。

④ 入金タイミング

入金は公演後精算が基本ですが、締め日・精算サイクルはサービスごとに異なります。月次精算か公演ごと精算かで、売上金の回収スピードが変わります。 制作費の準備が必要な小劇場では、自分の資金繰りに合うサイクルを選べるかが重要なポイントです。

⑤ 操作性

主催者管理画面の使いやすさ、観客の購入動線の分かりやすさ。デモアカウントを試せるサービスは積極的に触ってみてください。

⑥ サポート

電話・メール・チャットの対応速度。公演前日の緊急対応にどこまで応じてくれるかは、初めての主催者にとって決定的な要素です。

手数料と、そのほかの条件で比べる

機能で候補が絞れたら、次は費用です。 各社公式サイトに掲載されている情報の範囲で、手数料と運用条件を並べます。 当社が運営するサービスも同じ表に入れ、苦手な項目もそのまま載せています。

この表の読み方

比較表は書き手の裁量が入りやすいところなので、先に基準を決めておきます。

項目 チケットぴあ イープラス カンフェティ CoRich ACTぴっとStage+
主催者が払う
販売手数料
自由席 8%
指定席 10%
ライト 8%
スタンダードは
先行 8% / 一般 10%
委託販売 7.0%
直接販売 4.95〜6.05%
(選ぶシステムで変動)
V2 は 0% 0%
既定。公演ごとに
0.5%刻みで任意の割合に
配分できる
購入者が払う
手数料
システム利用料 330円/枚
+ 発券手数料 165円/枚
(税込)
スマチケ 110円/枚
紙は 385円/枚
(受取・支払方法で変動)
0〜660円
(公演により異なる)
5%
(事前決済のみ)
5.5%
クレジット・PayPay・
集金代行のみ。銀行振込・
現金・当日精算は 0 円
初期費用・
公演登録料
取引先登録 無料
興行登録料は自由席 無料/
指定席 10,000円(税抜)
契約料 0円
公演登録料 ライト 5,000円/
スタンダード 10,000円(税抜)
導入費用 無料 初期費用 10,000円(税別)
/1公演
0 円
最低手数料 公式に記載なし 公式に記載なし
(1,000円未満の券は要相談)
委託販売のみ 11,000円 公式に記載なし なし
用紙代
(紙チケット)
10円/枚(税抜) 販売分 10円/枚
手売り用 30円/枚(税抜)
公式に記載なし — —
集客力 ◎(全国) ◎(全国) ○(演劇層) ○(演劇層) △(自社集客中心)
電子チケット ○ ○ ○ ○ ◎
店頭発券 ◎ ○ ○
ファミマ等。選ぶ
システムによる
× ×
入金タイミング 公演後 公演後 公演後 公演後 月次/公演ごと
から選べる
向く主催者 大手プロデュース 中〜大規模公演 小〜中規模演劇 小劇場・若手 演劇全般・キャスト集客重視

※ 数値はいずれも 2026 年 9 月 12 日に各社公式サイトで確認したものです。出典は下記にまとめています。
※ 料金・機能区分は各社のプラン選択・公演条件・契約形態により変動します。最新かつ正確な情報は必ず各社公式サイトでご確認ください。
※ 税表記は各社の公式表記に従っています。公式に税別・税込の明示がない項目は、こちらで補っていません。 チケットぴあの販売手数料には「別途消費税はかからない」と公式に注記があります。 イープラスは公演登録料と用紙代のみ税抜と明示され、販売手数料には税表記がありません。 カンフェティと teket は実イベントの料率に税表記がありません。 ACTぴっとStage+ の 5.5% は税別(税込 6.05%)です。

出典と取得日

表の数値はすべて各社の公式サイトから取っています。第三者の比較メディアに載っている数値は使っていません。 いずれも 2026 年 9 月 12 日に確認したものです。

公式サイトの中で数値が食い違っている箇所があります。 チケットぴあの興行登録料は、主催者向け窓口のトップでは「自由席 無料 / 指定席 10,000 円(税抜)」ですが、 別の決済ページには「5,000 円(税別)」とキャッシュバックの案内が載っています(どちらも同日時点で公開中)。 表には前者を採用しました。実際の金額は申し込み前に必ずご確認ください。

各サービスの一言メモ

公演規模別の選び方

「客席数 × 公演性質」で、向くサービスはかなり明確に分かれます。

客席数 / 公演形態 第一候補 第二候補 理由
〜100 席(自主公演・キャスト主催) CoRich ACTぴっとStage+ 小劇場・演劇コミュニティでの認知が活きる。固定費 0 円なら ACTぴっとStage+
100〜300 席(小劇場・若手劇団) ACTぴっとStage+ カンフェティ / CoRich 演劇特化機能が必要、手数料負担を抑えたい
300〜800 席(中規模劇場・人気劇団) ACTぴっとStage+ 単体 カンフェティ + 自社販売 自前集客が強い人気劇団は単体で完結。業界認知を足すならカンフェティ併用
800 席〜(プロデュース公演) チケットぴあ / イープラス カンフェティ併用 全国規模の集客力が必要
ミュージカル(全通・ダブルキャスト) ACTぴっとStage+ カンフェティ 全通・キャスト管理機能の有無が決定的

小劇場のチケット販売 完全ガイド では客席数 50〜300 席の興行構造を、ミュージカル公演に最適なチケットシステム では中〜大規模公演の機能要件を、それぞれさらに詳しく解説しています。

料金体系の落とし穴:手数料の「誰が払うか」問題

サービス比較で見落とされがちなのが、「手数料を主催者が負担するか、観客が負担するか」の選択です。

負担方式 メリット デメリット
主催者負担 チケット表示価格が安く見え、購入率が上がる 主催者の取り分が減る
観客負担(システム利用料として上乗せ) 主催者の取り分が定価通り 観客にとっては実質値上げ、購入時に「思ったより高い」と感じる

ほとんどのプレイガイド型サービスは「観客負担」が標準で、定価 5,000 円のチケットでも観客は 5,300〜5,800 円程度を支払うケースが多くあります。

ACTぴっとStage+ は「購入者負担 5.5%」が初期設定で、主催者の負担は 0 円です。売上は額面のまま手元に残ります。 負担割合は公演ごとに変更でき、主催者が全額または一部を持つ設定にもできます。 さらに銀行振込・現金・当日精算は、主催者・購入者ともに手数料がかかりません(代金が主催者に直接渡り、決済会社を経由しないため)。

負担は「どちらか」ではなく、割合で決められます

ここが他社としくみが違うところです。多くのサービスでは、手数料を 主催者が持つか購入者が持つかの二択で、公演の最初に一度だけ決めます。 ACTぴっとStage+ は公演ごとに、0.5% 刻みで任意の割合に配分できます。 管理画面のスライダーを動かすと、購入者の支払額と主催者の手取りがその場で計算されます。

配分の例(総料率 5.5% の場合) 購入者が上乗せで払う 主催者が売上から引かれる
既定(購入者に全部のせる) 5.5% 0%
半分ずつ持つ 2.75% 2.75%
購入者の負担を軽くする 1.0% 4.5%
主催者が全部持つ(表示価格を定価どおりに) 0% 5.5%

これが効くのは、チケットの表示価格を動かしたくないときです。 学生料金や地域の助成公演で「2,500 円ちょうど」と告知したい、 平日マチネだけ購入者の負担を下げて動員を取りにいきたい、といった調整が、 券面価格を崩さずにできます。公演ごとの設定なので、同じ団体でも公演によって変えられます。 実際の画面とシミュレーターを見る → 料金構造の詳細は 公演登録料 0 円の仕組みで解説しています。

注意

手数料の「率」だけ見て判断すると、観客が払う実額を見誤ります。比較時は必ず 「主催者の手取り」と「観客の支払総額」を両方シミュレーションしてください。

「無料で使える」と書いてあるサービスの、無料の中身

チケット販売サービスの多くが「無料」と書いています。ただし無料の指す範囲がサービスごとに違うので、 どの費用がゼロなのかを分けて読む必要があります。上の表の数値で整理すると、無料には 3 つの型があります。

① 初期費用・月額が無料(販売手数料は取る)

最も多い型です。導入や月額はゼロで、売れた分に対して料率がかかります。 カンフェティ(導入費用無料)、teket・Peatix・TIGET(初期費用・月額 0 円)、ACTぴっとStage+ がここに入ります。 このタイプでは「無料」の後ろにある料率が実質の価格なので、料率と最低手数料を必ず見てください。

② 主催者の手数料が無料(購入者が払う)

主催者から取らず、購入者に上乗せする型です。CoRichチケット!V2(購入者 5%)、 TIGET(購入者負担プランを選ぶと主催者 0%)、ACTぴっとStage+(購入者 5.5%)が該当します。 主催者の手取りは額面のまま残りますが、観客が払う総額は上がります。 どちらが有利かは公演によって違うので、次の節で詳しく扱います。

③ 特定の用途だけ無料

無料チケットの販売手数料だけがゼロ(teket)、当日精算の予約フォームだけが無料(カンフェティのとりおきシステム)、 といった限定型です。使う機能がその範囲に収まるなら実質無料で運用できます。

「無料」を比べるときに見る 3 か所。 初期費用・公演登録料がゼロか。売れたときの料率が何%か。そして最低手数料の定めがあるか。 たとえば公演登録料がかかるサービスでは、販売枚数が少ないほど 1 枚あたりの負担が重くなります。 最低手数料がある場合は、売上が小さい公演ほど料率以上に効いてきます。

ACTぴっとStage+ の位置づけ

公平を期して、ACTぴっとStage+ の 得意なこと・苦手なことを明示します。

得意なこと

正直に書いておくこと

手数料を抜かれず、演劇の運用がそのまま載る。 初期費用も月額も公演登録料も 0 円なので、動員が読めない公演でも試せます。 売れるまで費用は発生しません。 ACTぴっとStage+ の機能と料金を見る →

失敗しないサービス選定の最終チェックリスト

最終決断前に、次の 10 項目を確認してください。

電子チケット vs 紙チケットの選び方もあわせてご参照ください。

まとめ

「集客は自分でやる、その代わり手数料と運用負荷を抑えたい」主催者の方は、まず ACTぴっとStage+ を 無料登録して管理画面を触ってみるところから始めてみてはいかがでしょうか。 実費の発生は公演登録後・チケット販売後のみで、登録だけで料金が発生することはありません。