「演劇の公演を打つことが決まった。チケット販売はどこに頼むのが正解だろう?」
チケットぴあ・イープラスといった大手プレイガイドから、カンフェティ・CoRich のような演劇に強い専門サービス、そして自社サイトとして完結する ACTぴっとStage+ まで、選択肢は多岐にわたります。
本記事では、主要 5 サービスを 6 軸で比較し、公演規模・主催者タイプ別の選び方を整理します。 「無料で使えるサービスは?」「手数料は誰が払う?」「集客力で本当に違いはある?」といった疑問にも、忖度なくお答えします。
本記事の情報は 2026 年 5 月時点 のものです。各社の最新仕様・料金は公式サイトを必ずご確認ください。
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演劇・舞台向けチケット販売システムの 4 つの選択肢
演劇・舞台のチケット販売手段は、大きく次の 4 タイプに分かれます。
| タイプ | 特徴 | 代表的なサービス |
|---|---|---|
| 大手プレイガイド型 | 全国規模の集客力、店頭発券あり、システム利用料が高め | チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット |
| 演劇特化型 | 演劇主催者向け機能、コミュニティ集客、業界での認知度 | カンフェティ、CoRich |
| 汎用イベント型 | あらゆるジャンルに対応、低価格・セルフサーブ | Peatix、Pass Market |
| 自社販売特化型 | 主催者の自社サイトとして使える、ファン関係性を直接構築 | ACTぴっとStage+ |
それぞれ得意分野が異なるため、「どれが優れているか」ではなく、「自分の公演に何が必要か」で選ぶ視点が重要です。
比較で必ず見るべき 6 軸
公演主催者の方が見るべき評価軸は、次の 6 つに集約できます。
① 料金構造
固定費(月額 / 公演登録料)・変動費(販売手数料 / 決済手数料)・隠れコスト(発券手数料 / 振込手数料)の 3 層で確認します。 月額無料を謳っていても変動費が高いケースもあるため、「1 公演あたり総コスト」で計算するのが現実的です。
② 機能
- 抽選販売 / 先着販売
- 座席指定 / 自由席
- 電子チケット / 紙チケット
- キャスト別販売(演劇特化)
- 公式リセール
- 物販同時販売
- 分配機能
特に演劇では キャスト別販売と分配機能の有無で運用負荷が大きく変わります。
③ 集客力
大手プレイガイドはサービス自体の集客力がありますが、その分手数料も高め。一方、自社販売型は集客は主催者自身の SNS・チラシ・キャスト経由が中心になります。
④ 入金タイミング
公演後精算が多い一方、締め日・入金タイミングはサービスごとに異なります。サービスによっては 公演前入金・即日入金に対応しているものもあります。 制作費の前払いが必要な小劇場では重要なポイントです。
⑤ 操作性
主催者管理画面の使いやすさ、観客の購入動線の分かりやすさ。デモアカウントを試せるサービスは積極的に触ってみてください。
⑥ サポート
電話・メール・チャットの対応速度。公演前日の緊急対応にどこまで応じてくれるかは、初めての主催者にとって決定的な要素です。
主要 5 サービスの特徴比較
主要 5 サービスを、公開情報の範囲で中立的に比較します。
| 項目 | チケットぴあ | イープラス | カンフェティ | CoRich | ACTぴっとStage+ |
|---|---|---|---|---|---|
| 月額・登録料 | 要相談 | 要相談 | 公演登録料あり | 無料対象は条件あり(要確認) | 0 円 |
| 販売手数料 | 中〜高 | 中〜高 | 中 | 低〜中 | 低(決済手数料のみ) |
| 集客力 | ◎(全国) | ◎(全国) | ○(演劇層) | ○(演劇層) | △(自社集客中心) |
| 電子チケット | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ |
| 店頭発券 | ◎ | ○ | △ | × | × |
| キャスト別販売 | × | × | △ | △ | ◎ |
| 公式リセール | ○ | ○ | △ | × | ◎ |
| 物販同時販売 | △ | △ | △ | △ | ◎ |
| 入金タイミング | 公演後 | 公演後 | 公演後 | 公演後 | 即日入金可 |
| 向く主催者 | 大手プロデュース | 中〜大規模公演 | 小〜中規模演劇 | 小劇場・若手 | 演劇全般・キャスト集客重視 |
※ 2026 年 5 月時点・公開情報ベース。料金・機能区分・◎/○/△/× は各社のプラン選択・公演条件・契約形態により変動するため、目安としてご参照ください。最新かつ正確な情報は必ず各社公式サイトをご確認ください。
各サービスの一言メモ
- チケットぴあ / イープラス: 全国規模の認知度と店頭発券が強みとされます。手数料は高めですが、集客で取り戻せる規模の公演で選ばれる傾向があります。
- カンフェティ: 演劇業界での認知度が高く、観劇習慣のあるユーザー層にリーチしやすいサービスとして利用例が多いです。
- CoRich: 小劇場・若手劇団での利用例が多く、コミュニティとしての側面もあります。
- ACTぴっとStage+: 公演登録料・月額 0 円。キャスト別販売・公式リセール・分配・物販同時販売など、演劇現場で求められる主要機能を備えています。
公演規模別の選び方
「客席数 × 公演性質」で、向くサービスはかなり明確に分かれます。
| 客席数 / 公演形態 | 第一候補 | 第二候補 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 〜100 席(自主公演・キャスト主催) | ACTぴっとStage+ | CoRich | 集客はキャスト経由が主、固定費 0 円が効く |
| 100〜300 席(小劇場・若手劇団) | ACTぴっとStage+ | カンフェティ / CoRich | 演劇特化機能が必要、手数料負担を抑えたい |
| 300〜800 席(中規模劇場・人気劇団) | カンフェティ + 自社販売 | ACTぴっとStage+ 単体 | 業界認知 + 自社集客の二段構え |
| 800 席〜(プロデュース公演) | チケットぴあ / イープラス | カンフェティ併用 | 全国規模の集客力が必要 |
| ミュージカル(全通・ダブルキャスト) | ACTぴっとStage+ | カンフェティ | 全通・キャスト管理機能の有無が決定的 |
小劇場のチケット販売 完全ガイド では客席数 50〜300 席の興行構造を、ミュージカル公演に最適なチケットシステム では中〜大規模公演の機能要件を、それぞれさらに詳しく解説しています。
料金体系の落とし穴:手数料の「誰が払うか」問題
サービス比較で見落とされがちなのが、「手数料を主催者が負担するか、観客が負担するか」の選択です。
| 負担方式 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 主催者負担 | チケット表示価格が安く見え、購入率が上がる | 主催者の取り分が減る |
| 観客負担(システム利用料として上乗せ) | 主催者の取り分が定価通り | 観客にとっては実質値上げ、購入時に「思ったより高い」と感じる |
ほとんどのプレイガイド型サービスは「観客負担」が標準で、定価 5,000 円のチケットでも観客は 5,300〜5,800 円程度を支払うケースが多くあります。
ACTぴっとStage+ では、主催者がどちらの負担方式を選ぶかを公演ごとに設定可能です。料金構造の詳細は 公演登録料 0 円の仕組みで解説しています。
手数料の「率」だけ見て判断すると、観客が払う実額を見誤ります。比較時は必ず 「主催者の手取り」と「観客の支払総額」を両方シミュレーションしてください。
ACTぴっとStage+ の位置づけ
公平を期して、ACTぴっとStage+ の 得意なこと・苦手なことを明示します。
得意なこと
- 公演登録料・月額 0 円 — 試しに使ってみるハードルが低い
- キャスト別販売・分配・公式リセール・物販同時販売など、演劇現場の機能が全部入り
- 銀行振込・集金代行・クレカ・PayPay の 4 つの決済方法に対応
- 売上の即日入金(条件あり)— 制作費の前払いに対応しやすい
- 抽選販売・条件付きチケット(行政補助事業対応)・全通チケットなど、ニッチ機能も用意
苦手なこと
- サービス自体の集客力は限定的 — 観客は主催者の SNS・チラシ・キャスト経由で来てもらう前提
- 店頭発券には未対応 — コンビニで紙チケットを受け取りたい層向けではありません
- 電話サポートは設けていない — メール・チャットでの対応となります
つまり、「集客は自分でやる、その代わり手数料と運用負荷を最小化したい」という主催者にハマる設計です。 逆に、サービス自体の集客力に依存したい大規模公演では、大手プレイガイドとの併用が現実的な選択です。
失敗しないサービス選定の最終チェックリスト
最終決断前に、次の 10 項目を確認してください。
- 1 公演あたりの 総コスト(固定費 + 変動費 + 隠れコスト)を試算した
- 手数料の負担方式(主催者 / 観客)を確認した
- 入金タイミングが制作費の支払い時期と合っている
- キャスト別販売・分配の対応有無を確認した
- 電子チケット運用が可能か、観客層と合うか確認した
- 店頭発券の必要性を観客層から判断した
- 公式リセール対応の有無を確認した(人気公演ほど重要)
- 管理画面のデモを実際に触った
- サポート体制(メール / チャット / 電話)を確認した
- 既に利用している他主催者に 使用感をヒアリングした
電子チケット vs 紙チケットの選び方もあわせてご参照ください。
まとめ
- 演劇・舞台向けチケット販売システムは「大手プレイガイド / 演劇特化 / 汎用イベント / 自社販売特化」の 4 タイプ
- 比較の 6 軸は「料金 / 機能 / 集客力 / 入金 / 操作性 / サポート」
- 客席数 100〜300 席の小〜中規模公演では、固定費 0 円かつ演劇機能が揃った ACTぴっとStage+ が選択肢になります
- 800 席以上の大規模公演では、大手プレイガイドの集客力を併用する選択肢があります
- 手数料は「率」ではなく 「主催者の手取り」「観客の支払総額」で比較する
「集客は自分でやる、その代わり手数料と運用負荷を抑えたい」主催者の方は、まず ACTぴっとStage+ を 無料登録して管理画面を触ってみるところから始めてみてはいかがでしょうか。 実費の発生は公演登録後・チケット販売後のみで、登録だけで料金が発生することはありません。